2004-08-25 松葉杖生活5日目

街へ

足を固定して松葉杖生活になって以来病院との往復以外の外出はしていなかったのですが、
諸雑用を済ませる為に都内に出る。
もちろん松葉杖ついて電車に乗ってだ。

松葉杖生活者から見たバリアフリー(道路編)

普段歩いていると分からない事だがちょっとした段差や傾斜がその通行を困難にする。
また、大きめな穴(ドブのフタの端など)には杖の先がはまってしまう事があるので注意が必要。
基本的に足が離れる瞬間は杖の先2点に全体重ががかる為に
杖をつく箇所は滑らない、きちんとグリップする場所を突く事が大事。
家の中でですが誤ってレシートの上を杖で踏んでしまい滑ってこけそうになりましたから。
屋外でも斜めになった入り口に小さいフロアマットが敷いてあるところなんかは怖いです。

そしてバリアフリーとはちょっと違いますが、駐車車両に行く手を阻まれる事も多かった。
車を運転している人も人が通れる位の余地を確保して停めている事が多いのですが、
その人が通れるというのはあくまで健常者の話であって、松葉杖突いてる人には無理。
車いすとかでしたら尚更ですね。
こういう時は車道の車の流れが止まるのを待って車道側から超えるしかない。
元々俊敏には動けない状況だけにこれはこれで怖さを感じる時がある。
まぁ私も車に乗って仕事してきた身なので仕方ないのは分かるんですけどね。

松葉杖生活者から見たバリアフリー(鉄道、施設編)

東京近郊の施設は最近バリアフリー化が進んでいるのでだいぶ良くはなってきているのですが、
実際に松葉杖で歩いてみるとそれがかなり中途半端である事がよく分かる。

いくつか実例を挙げてみよう。

うちの結構近くの駅で橋上駅舎の駅がある。
ここは結構前に階段の改良工事を行い改札からホームまでは上り下り共にエスカレーターが完備されている。
しかし駅入り口から改札までの動線には階段しかない(もちろん橋上駅舎故に段数は多い)ので
これが結構きつかったりする。

それと結構多いのがエスカレーターは付いているが上りしかないパターン。
上りの方が大変だろうというのは健常者の発想で、
体の不自由な人にとって大変なのはむしろ下りの方。
上りよりも下りの方がより注意が必要で難しいのはもちろんだが、
進む時の恐怖感が下りの方が桁違いに大きい。
上りしか付いていないエスカレーターはバリアフリー云々ではなく
健常者が楽する為に付いている物についでに乗せて頂いているものと考えた方が良さそうだ。

最悪なのが古くて全く手の入っていない建物。
今日行った場所ではアキハバラデパートなんかがそうだった。
元々3階建てで狭いので普通に歩ける時には全然気にならないんだけど、
松葉杖突いてだとかなり辛い。
おまけに探していた物が無かった時の脱力感たるや…。
搬入用の業務用エレベーター使わせてくれないかと本気で思いました。
ちなみにいつも行ってるあきばおー3号店には行くのを断念しました。
あの階段を上り下りするのが怖かったので。
仕方ないので他の店舗に行ったのですが、狭い店内が更に狭く感じました。
とりあえず通路塞いで商品並べるのは嫌がらせに近いです(苦笑)。                                                                             

それではエレベーターやエスカレーター等の設備が管理されている場所はどうでしょうか?。
こういった駅に結構多いのがエレベーターやエスカレーターを利用する場合には結構大回りしなければいけないケース。
駅のホームに降りたってエレベーターや下りのエスカレーターを利用したいけれど
そこまで行く手間を考えると(松葉杖の場合100m程度の移動でも結構辛い)頑張って階段を下りた方がマシというケースは結構あった。
また、本当は東口から出たいのだけれど東口には長くて急な階段しかないので
仕方なく西口のエスカレーターから降りて延々歩くといったケースもあった。
それでもそういった設備が有ると無いとでは障害を持つ者にとってはやっぱり全然違う。
今日秋葉原駅で降りた際に初めてエレベーターを使った時には、
「駅が一昔前(の不便な通路)のままでなくて本当に良かったと実感しましたから。
やっぱり我が身に不便が生じた時にあのエレベーターとかエスカレーターとかスロープの有難味は実感できますね。

優先席って要らないんじゃないか?

松葉杖突いて歩いていたところで周りの人からの見られ方はごく普通で、
好奇の目で見られる事はあれど良くも悪くもいつもと大して変わらない。
まぁ場所とって遅いから動くパイロンみたいに見られてフシはあるけれど。
東京駅でサラリーマンの中年に松葉杖蹴られて転けそうになったし。(これは本当に怖かった)

そして電車に乗っていて気づいた事二つ。

一つ目は電車は思いの外揺れるので片足で長時間立つとかなり辛い。
今右足に体重が掛けられないのでほぼ左足だけで立っている状態なのですが、
これが電車が揺れるとかなりくる。

そしてもう一つは電車の優先席は身体が不自由でも譲って貰えない。
少し混んだ電車で優先席の前に立っていたのですが、
座っていた普通の乗客は寝てるかそのまま本を読んでいるかという感じで見向きもしない。
親子連れに至っては席に座っている子供(小学生位。乳幼児ではない)は
松葉杖突いている自分を物珍しい物でも見るかのように見ているし、
親も見てても知らんぷり。親にとっては“我が子優先席”なんですね。
足を怪我して松葉杖突いてる人の姿って優先席のイラストにも描いてある筈なんだけどなぁ(笑)。
まぁ、別に席を譲って欲しかった訳ではないのでいいんですけど、
これまで(骨を折る前)なるべく優先席は座らないようにしていたのがアホらしくなってきました。
こんなんだったら優先席なんて別に要らないんじゃないかと正直思った。

松葉杖で歩く

これが思っていたよりも結構辛い。
これが思いの外重労働でこの時期だと100m位進んだだけで汗だくになる。

また、少々長目の距離を進むとなれていない事もあって色々なところに負担が掛かってくる。

まず最初に松葉杖の使い方がきちんと分かっていなかった頃に脇がやられる。
最初の頃使い方が上手く分からなくて両脇に体重を掛けてしまっていたのですね。
結果両脇の下がもの凄く痛くなり見てみると軽いあざのように黄色くなっていた。

ここで両脇は支える程度に挟み込み両腕に体重を乗せるという事にようやく気づく。

しかしその後も距離を進むごとにまず両手のひらが痛くなり次に肩に負担が掛かってくる。
日頃使っていない箇所の筋肉を使うのでかなり堪える。

あと長い距離を進む時は杖を少々前の方に出して一回辺りの歩幅(二相当する物)を長くした方が楽だという事が分かった。
マラソンに例えればストライド走法みたいなものである。

ちょっと嬉しかった事

滅多に外出しないので何店か店に立ち寄ったのですが、
石丸ソフトワンでレジを待っていた時にレジ以外の店員さんがサポートに来てくれたのは助かったし嬉しかった。
こういう細かい気遣いって今みたいに不自由している時って本当に助かるんですよね。

有り難うございます>石丸の店員さん

今日の買い物

ベリ工のハピネスと森田クラブのモンスーン・アジアの葦の船。

まずベリ工ハピネス。期待通りの出来。
C/Wもなかなかいいんだけれどサビの部分を聞いた瞬間ライナーノートを見て作曲者の確認をした。
この曲って何か“はなわ”が作ったような感じがしませんか?。
何だかビバガッツと同じテイストを感じます。

そしてモリクラ。
以前聞いた時にいいなぁと思ったんだけど作曲者を見たら上杉洋史さん。
何か懐かしい感じがしたのはそのせいか。(笑)
C/Wのトキメキ無情はモンスーン…とは全然違う感じの曲なんだけどこの曲が凄くいい。お勧めです。
もう一曲の方(シャツに口笛)はタイトル曲と同じ様なテイスト。

いや、モリクラ、本体のビショクラより全然良いぞ。